6月3日、『HERO'S』が都内ホテルで記者会見を開き、『HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント』の一部対戦カードを発表した。会見に出席したのは、前田日明スーパーバイザーと、対戦相手が決定した山本“KID”徳郁、宮田和幸、吉田幸治、所英男、そして対戦相手は未定ながら、修斗ウェルター級1位の高谷裕之の5選手。


 注目のカードは、KIDが前回の『HERO'S』で宮田を破ったイアン・シャファーと対戦が決定。前田スーパーバイザーは「山本君は打ち合いを考えているようだが、相手の思うつぼ」と危惧したが、それに対してKIDは「打ち合っちゃってもいいですか?」と逆に確認を取る場面も見られた。


 宮田はMAXに参戦経験のあるアースラン・マゴメドフとの対戦が決定。今回が初参戦となる吉田は柔道三段で、ボクシングの全日本新人王にも輝いたことのある異色の経歴の持ち主。総合転向初戦で、ホイラー・グレイシーという強豪との対戦が決定している。


 また、ZSTから初参戦となる所は修斗ウェルター級王者のアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラとの対戦が決定。その所に対して前田スーパーバイザーは、「所君はリトアニアでは大人気。夜はやんちゃなこともしているらしいが、今回は所君と宇野君に自分自身の経験から秘策を授けたい」と語った。さらに、相手の小ノゲイラの必殺技であるギロチン・チョークについて、「バーン・ガニアの裸絞めのように簡単に極まっちゃう」とその威力を評価。


 その他にも、リングス・リトアニア所属でZSTGP覇者のレミギウス・モリカビュチス、ヨアキム・ハンセンを下したこともあるヤニ・ラックスの2名のトーナメント参戦も決定。ヤニ・ラックスはまだ対戦相手が決定していない宇野薫か高谷の対戦相手になる可能性が高いことも発表された。


 この日はトーナメント8試合中、対戦相手未定のカードも含めて7試合が発表となったが、残りの1試合に関しては、9月の準々決勝からの主催者推薦枠となる可能性もあり、その場合にはケガで欠場が決定した須藤元気が有力候補に挙がっているという。


 前田スーパーバイザーが「TBSさんが聞くと怖いかもしれないが、日本人全滅の可能性もある」と非常ベルを鳴らした通り、ハイレベルな外国人選手が集結した、今回の『HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント』。人類最激戦区で生き残るのはいったい誰だ!?■


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