3月2日、高輪プリンスホテル/『Sammy Presents HERO'S 2006』(3月15日、日本武道館)記者会見
中量級からヘビー級まで、ドリームマッチの連続で構成されている3・15『HERO'S』に、さらに3カードが追加された。『HERO'S』実行委員会の谷川イベントプロデューサーが、順番に刺激的なカードを会見の席で読み上げていく。
まず、ジェロム・レ・バンナVSジミー・アンブリッツというヘビー級のド迫力マッチが決定。今回で総合4戦目となるバンナだが、「さらに経験豊富な選手と闘わせたい」という谷川プロデューサーの意向もあり、KOTC王者のアンブリッツに白羽の矢が立つことになった。彼はパンクラスや新日本プロレスでも活躍しており、まるで戦車の装甲のような筋肉を全身にまとっている。バンナにとって、アンブリッツは危険きわまりない相手と言っていい。
また、ヘビー級にもう1試合、ヒース・ヒーリングVSゲーリー・グッドリッジも追加された。どちらもアグレッシブな闘いを信条としており、激戦になることは必至! とくにヒーリングは昨年末の試合がノーコンテストということもあり、かなりのモチベーションを持って試合に臨むはず。この一戦は、総合格闘技の醍醐味が存分に味わえそうだ。
そしてこの2つの対戦カードに続いて、谷川プロデューサーが、ついに所の相手を発表した。
「極真会館 第18回全日本ウェイト制大会 軽重量級王者の池田祥規選手が、所選手の対戦相手に決まりました」
なんと、“地上最強のカラテ”として呼び声高いあの極真会館が、総合格闘技ルールの『HERO'S』に本格参戦をするというのだ。しかも池田は、05年8月に『一撃』のリングで総合デビュー戦を行ない、ヒザ蹴りで2RKO勝ちを飾ったばかり。総合格闘家としてのポテンシャルの高さも、まざまざと証明している。池田は現在もパラエストラ東京、和術慧舟會、ゴールドジムに出稽古に行き、総合の練習に明け暮れている。それに加えてレスリング特訓にも励んでいるということから、池田の実力は当時より一段も二段も上がっていると考えられる。所といえども、一筋縄ではいかない相手だ。
谷川プロデューサーがカード発表を終えると、所と池田がそれぞれ緊張の面持ちで登壇。それぞれ、相手の印象と意気込みを語った。
「06年最初の試合ということで、いいスタートを切って今後に繋げたいです。池田選手は武道家で、すごく強い人という印象がありますね。とくに打撃がすごいですから、打ち合いは避けたい。それに空手の人は腰が重いので、それをどうするか考えているところです」(所)
「所選手のことは、もちろんテレビや雑誌で拝見させていただきました。素晴らしい選手ですね。こんなチャンスは滅多にないことなので、迷うことなくオファーを受けました。所選手の経験には、極真をもって対抗します。一撃で決める? それは分からないですけど、持っているものをぶつけて闘います」(池田)
天才的な寝業師の所と、打撃のスペシャリストの池田。この珠玉の日本人対決は、緊張感みなぎる果し合いのような一戦となりそうだ。
所VS池田、バンナVSアンブリッツ、ヒーリングVSグッドリッジが追加され、既報の秋山成勲VSカラム・イブラヒム、須藤元気VSオーレ・ローセン、宇野薫VSリッチ・クレメンテ、宮田和幸VSアイヴァン・メンジバー、山本宜久VSキム・ミンス、大山峻護VSメルヴィン・マヌーフ、國奥麒樹真VSアントニオ・マッキーと合わせて、これで合計10試合すべてが出揃った。全カードがメイン級の3・15『HERO'S』。その開催まで、残り2週間を切った。06年最初の英雄たちの祭典は、どんなドラマが繰り広げられるのか!?■
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所英男:プロフィール
池田祥規:プロフィール