9月6日、全日空ホテル／10・9HERO'S横浜アリーナ大会、ライトヘビー級　対戦カード決定記者会見

　10・9HERO'S横浜アリーナ大会で行われる、ライトヘビー級最強決定トーナメント決勝戦の組み合わせが、ミドル級に続いて発表された。ミドル級の発表から遅れること一週間。多くのファンがカード発表を心待ちにしていたことだろう。

　そして、その期待を裏切らない、豪華な夢のカードが決定。なんとライトヘビー級準決勝第一試合で、桜庭和志VS秋山勲成がいきなり実現することになったのだ。桜庭は8・5HERO'S有明大会で行われたライトヘビー級開幕戦（準々決勝戦）のダメージが心配されていたが、「CT、MRIで異常なし。本人も『ぜひ出たい』と言ってくれました」と、谷川FEG代表が出場決定までの経緯を説明。桜庭と話し合いの結果、出場が決まったことを明かした。ファンとしてもこれ以上ない、最高の朗報になったはずだ。
「このカードは夢のカードです。『Dynamite!!』で実現してもいいくらいのカードですよ」と、谷川FEG代表も興奮気味にコメント。「何も考えずにいってしまえ、と決めました。これだけでも見る価値がありますよ」と、出し惜しみなしのカードを決定した心境を明かした。たしかに、このカードは事実上の決勝戦に近い試合であることは間違いない。「桜庭選手は憧れの存在。闘えるのを光栄に思いながらリングに上がります」と、秋山のモチベーションも高まっているみたいだ。

　自らを「総合格闘家としては、小学二年生」と、公言している秋山。総合のパイオニアである桜庭との対戦にかける意気込みはかなりのもの。その気合いを感じたのか、「打撃なしの方が…あまり殴らないでください」と、桜庭が秋山に頼み込む一幕も。これに対して秋山は、「道衣でも着ますか？」と、スルリとかわす余裕を見せた。

　それでも、パイオニアである桜庭に敬意は忘れない。「キャリア、実力、経験のすべてが上ですし、僕はファンでもあります。胸を借りるつもりです」と、改めて試合に向けての決意を語った秋山。桜庭も、「気持ちの強い選手です。楽しい試合がしたいです」と、気合い十分。この対戦からは、一瞬たりとも目が離せなくなりそうだ。

　第二試合も注目度は勝るとも劣らない。8・5HERO'S有明大会で、念願のグレイシー越えを果たした大山峻護と対戦するのはメルヴィン・マヌーフ。過去に一度、対戦しており、そのときは大山がカットによるドクターストップでの無念の敗北を喫している。
「最高のコンディションです。リベンジしたいですね」と、今度こそキッチリと勝敗をつけようと気合いが入っている。優勝するためにも、憧れである桜庭との対戦を実現させるためにも、このリベンジマッチは負けられない。

　対するマヌーフもベルトを虎視眈々と狙っている。HERO'Sライトヘビー級最強決定トーナメントに勝ち残った外国人は彼一人。ミドル級とは全く逆の状況となっている。それでも、8・5HERO'S有明大会で、クラウスレイ・グレイシーに何もさせずに葬った実力は疑いの余地はない。

　さらに今度はジャッジにも万全を喫す。谷川FEG代表は、前回の桜庭戦でのジャッジ問題に関する反省会をすでに二回開催したことを明かした。「今、議事録をまとめているところです。審判長を設けようと思っています」と、最高の体制で大会に臨むことを示唆した。

　桜庭の出場が決定し、さらに秋山との対戦が決定した10・9HERO'Sライトヘビー級最強決定トーナメント。桜庭VS秋山、大山VSマヌーフの豪華な組み合わせが決まり、誰が頂点に立つのか見逃せないところだ。

　なお、今大会のチケットは9月9日（土）の午前10時より、全国一斉発売が決定。ライトヘビー級、ミドル級ともに王者が決まる歴史的な瞬間を、良い席で見届けよう!!■

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