「1日1日を大事に生きたい」

 桜庭がホイス戦を前にビジネストーク!? 『加速ビジネス塾~天命~』(主催:インフォプレナーズジャパン)と銘打たれたビジネスセミナーにパネラーとして登場した桜庭は、ビジネスプロデューサーの道幸武久氏と“天命”をテーマにしたトークバトルを展開。
「努力? 練習が好きなので、やっています。苦にならないので努力しているとは思ってないです」、「ブレイクしたいと思ったことは一度もないです」、「格闘家としての最終目標? 何もありません! 今は6月2日にホイスに勝つために練習して、試合のあとに休むことぐらいしか考えてません」と、約500名の聴衆の方にいつもの桜庭節を炸裂させ、随所で笑いを誘う。
 しかし、道幸氏が「ビジネスセミナーなので、何かメッセージをいただけたら」と促すと、こんな熱いメッセージが飛び出した。「最近よく思うんですけど、1日24時間で1年は365日。人間、24時間集中して何かをやることってできないと思うんです。ただ、1日のなかで30分でも1時間でも何かに集中してやって、それを365日繰り返せば、やったことは身に付いてくると思います。1日1日を大事に生きれば何かいいことがあります。漢字の書き取りと一緒。毎日30分を続けてやる。テスト前だけやっても無理なんですよ」。
 しかし、最後にこのセミナーのテーマである“天命”について聞かれると、「えぇ~っ……わかりません(笑)」と、やっぱり桜庭らしいラストでトークバトルを締めくくった。


「タオルを用意しておいて(笑)」

 そして、イベント終了後に行なわれた囲み取材で、マスコミの前で初めて今回のホイス・グレイシー戦について口を開いた桜庭。
 まずは約1カ月間のブラジル、シュートボクセ・アカデミーでの練習を振り返り、「いつもと同じ練習をしました。特にホイス戦の対策はしてません。1日の練習時間は、午前中が2時間とか2時間半。それで夕方5時くらいからウェイトトレーニングをやって、そのあとも柔術の練習をやったりとか。全部で1日5~6時間くらい。いろんな技を盗めたし、いい練習になりました」と、なかなかハードで有意義な時間を過ごしてきたようだ。シュートボクセのコーチや選手たちからは「『絶対勝つから、がんばれ』みたいなことは言われました」とのことだ。
 それにしても7年振りの再戦となる今回のホイス戦。前回の対戦と大きく異なる点として、ホイスの柔術衣未着用と試合時間の短さの二点が挙げられるが、「道衣は着てても着てなくても、どっちでもかまわないですね」とまるで気にしてない様子。
 また「5分5ラウンドが短い? いやぁ、5分が5回ですよね? 十分長いですよ。普段の練習だと5分5ラウンドは短いんですけどね」とこちらもさにあらずといった様子だ。
 さらに桜庭節は続く。イメージしている試合展開については、「打撃でKOできればしますし、(関節を)極められれば極めますし。それはやってみないとわからない。今回はボクが逆にタオルを投げるかもしれない(笑)。白いタオルを用意しておいてください。あ! ホイスが道衣を脱ぐなら、ボクもパンツ脱ぎましょうか?(笑)。ファールカップのみで闘いますよ。顔にパンツを被って」と完全にリラックスモード? 「試合までまだ2週間くらいあるので、気持ちにスイッチが入ってない。スイッチが入るのはリングに入ったときかな」。
 そして最後に今回ホイスが「サクラバは酒とタバコで不摂生が続いていると聞いている。コンディションは大丈夫なのか?」と挑発されていることについては、「ハタチ過ぎてるんだから、いいじゃないか(笑)」と特に気にしていない様子だった。
 また今後の桜庭のスケジュールだが、22日(火)にロスに向け出発し、現地でメディカルチェックや公開練習、最後の調整をおこなう予定となっている。“もういくつ寝ると、桜庭vsホイス”。両者とも、グッドコンディションで世紀の再戦を迎えることとなりそうだ。■


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»桜庭和志:プロフィール

過密スケジュールの合間を縫ってビジネスセミナーに登場した桜庭
 ビジネスプロデューサー道幸氏と熱いトークを展開。道幸氏は桜庭の大ファンだという
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さすがの(?)桜庭も最後は約500人の参加者に熱いメッセージを送った
 囲み取材を受ける桜庭。現在体重は83キロでコンディションも良さそうだ

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