いよいよ開催が明日に迫った『SoftBank presents Dynamite!! USA in association with ProElite』(6月2日=現地時間、アメリカ/ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム)。この日は恒例の前日会見が行われた。アメリカ、日本、韓国など、世界中から多数駆けつけた報道陣の注目は桜庭和志。リビング・レジェンドへの注目の高さがうかがえた。

各国メディアの注目は桜庭

 桜庭が登壇すると、会見場からこの日一番の拍手が巻き起こった。出場全選手が登場する前日会見。やはり注目は世界が認めるIQレスラーだった。
 マイクを持った桜庭は「明日は一生懸命頑りますので応援よろしくお願いします。当日は雨が降ってもやるみたいなんで、皆さん、万一雨が降った時のために傘の用意を忘れないようにしてください(笑)」と挨拶すると、早くも報道陣から笑いが起こる。
 そして、アメリカメディアから「日本とアメリカのファンの違いは?」との質問に対しては、「ボクは初めてアメリカで試合をするので分かりませんが、多分……身長と体重が違うと思います」と返答し、またしても爆笑を引き起こした。
 一方、桜庭と対戦するホイス・グレイシーは「サクラバとは過去に歴史に残る試合をしましたが、明日の試合も歴史に残ることになると思う。チャンスは一度だけなので、がんばりたいと思います」と意気込む。「コーナーにはエリオ、そしてホイラーとホドリゴが付いてくれます」とセコンドに父エリオ・グレイシーが付くことを明かした。
 7年前の2000年5月1日に“伝説の90分”と呼ばれる激闘を演じた桜庭とホイス。そんな両者に対し「7年前の試合と比べて、今回は特別な準備をしたか?」との質問が飛ぶと、ホイスは「違う技、そして今回は時間制限があるので、違う作戦も用意しています」と返答。桜庭は「視力のトレーニングをしてきました」と、カリフォルニア州アスレティック・コミッションのメディカルチェックにいささか辟易した様子をうかがわせるコメントを残した。

世界のセレブが集結! アリーナ席完売

 明日に迫った『Dynamite!! USA』は現地ロサンゼルスでも大きな盛り上がりを見せており、アリーナ席のチケットは完売状態。アメリカではショータイムのライブ放送、日本ではTBSでプライム放送(TBSのゲスト解説には、船木誠勝、田村潔司が登場予定!)、韓国ではCJメディアでライブ放送される。
 さらに同大会には、ニコラス・ケイジ、ブラッド・ピット、マイケル・ダグラス、ビリー・ボブ・ソーントン、ブルース・ウィリス、YOSHIKI、デニス・ホッパー、マーク・ウォールバーグ、デンゼル・ワシントンなどといった世界屈指のセレブたちも観戦に訪れる予定とのことだ。
「当日、いったいどれだけのお客さんが集まるのか楽しみです。ホンマン選手が出られなくなりメインのカードが変わりましたが、出場する選手は一流のファイターばかりです。K-1を15年やっていますが、UFCなどとは違うアプローチでイベントを提供していくので、どういう反応があるのか楽しみです」と谷川貞治FEG代表も大会成功に期待を寄せた。



噂のロッドマンがついに登場!

 会見では特別ゲストとして、『Dynamite!! USA』のPR大使として同大会への来場が決定している元NBAのスーパースター、デニス・ロッドマンも登場。
 ロッドマンは谷川代表とガッチリ握手を交わすと「みんな元気!? どう? どう? 元気か!? UFCなんてクソだ。ヤツらはK-1には勝てない。K-1は最高のファイティングだから、明日はここにいる選手全員、素晴らしい試合をしてくれるはずだ」とご機嫌なスピーチを披露。最後にもう一度「UFCなんてクソくらえだ!」と吐き捨てると、口あんぐりの谷川代表を無視して、颯爽と壇上から立ち去っていった…。さ、さすがは、誰にも手に負えないバッドボーイだ…。



レスナー「ホンマンが出てくることはもうないと思う」

 会見終了後には、ブロック・レスナーの囲み取材が行われた。報道陣からホンマン戦が中止濃厚となった今の心境を問われると、「ホンマンは『最後まで諦めない』と言っていたそうだが、彼が出てくることはもうないと思う。誰が相手だろうと大丈夫だよ。とっても充実したトレーニングをしてきたからね」と昨日と同様、問題がないことをアピール。「オレはプロレスラーだが、あえてファンを魅せるようなパフォーマンスはしない。ただ、オレの試合でファンが喜んでくれたら嬉しいね」と意気込みを語った。



なんと桜庭が腹芸を披露!

 また、この日は、会見終了後に公開計量も行われたのだが、ここでの主役もやはり桜庭。秤の前でTシャツを脱いだ桜庭のお腹には、なんとお茶目な顔が描かれていたのだ。秤に乗った桜庭はお腹をクネクネさせ、報道陣になんと腹芸を披露! 報道陣を笑わせた桜庭は、満足気な表情を浮かべると計量会場を後にしたのだった。■


>>各選手のコメント&計量結果

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日米の報道陣に囲まれて人気者の桜庭は、得意のトークも冴えまくり。やっぱり調子が良さそうだ

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ホイスは、父親のエリオさんが到着したためか、より凛々しい表情が多かった

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エリオさんが記者会見場に現れると、大きな拍手で迎えられた
 photoホイスにエリオさんがつけば、桜庭にはシュートボクセのフジマール会長がつくという。セコンド陣も豪華だ

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この日一番の注目を浴びた桜庭。公開計量では報道陣の前で腹芸を披露した
 photo欠場が濃厚となっているチェ・ホンマンが、会見を見守っていた。逆転出場はあるのか…
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会見場にバッドボーイあらわる!! ロッドマンの今後から目が離せなくなりそうだ

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  記者会見では、ブラジリアン柔術のマルセロ・ガッシアが登場。FEGの谷川代表と向かい合い、ガッチリと握手をした。ガッシアは3年連続でアブダビコンバットの77kg未満級を制覇した世界屈指のグラップラーで、2003年にはビトー“シャオリン”ヒベイロをスリーパーで失神させている。
 そんなガッシアは、FEGと契約を結んだことを発表し、「9月にも日本でMMAデビューします。この輪の中に入れて嬉しい。できる限り、MMAで自分の力を見せたいですね。なぜFEGを選んだのか? アメリカ、ブラジル、日本にとどまらず世界的なイベントを開いているからです。まだ階級は決めていませんが、デビューまでに考えたい。サブミッションではトップに立ったので、次のステップにいきたいですね。KIDのこと? もちろん知っているよ」とコメントした。柔術王子が日本でデビューするときが楽しみだ。■
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