ミドル級T出場8選手が決定!

 会見には、『OLYMPIA HERO'S 2007 ~ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦~』(7月16日/横浜アリーナ)への出場が決定した宮田和幸、所英男、柴田勝頼、勝村周一朗、そして前田日明HERO'Sスーパーバイザー、谷川貞治FEG代表が出席した。
 会見の冒頭、まず谷川代表から、同大会の追加対戦カード、ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦として、J.Z.カルバンvsアンドレ・ジダ、宮田和幸vsビトー"シャオリン"ヒベイロ、所英男vsブラックマンバが発表された。先月15日に発表された宇野薫vs永田克彦と合わせて4試合でミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦は実施され、9月開催予定の大会で準決勝・決勝が行われることも明かされた。選手選考の理由として、谷川代表は「世界各地から選手を集めたかったんですけど、これだけ選手が充実しているなら純粋に強い選手を選ぼうと思いました」と実力でミドル級トーナメント出場8人を選んだことを説明した。


所はブラックマンバへのリベンジマッチ

 昨年と同様、ミドル級トーナメント1回戦でブラックマンバと対戦することとなった所は「去年の5月にブラックマンバ選手に負けてからどこか引きずっているところがあったので、今回リベンジマッチを組んでいただいてありがたく思っています。なんとか……いや、絶対に勝って、次のステップに行きたいと思います。ずっとあの屈辱を晴らしたいと思っていましたから」と気合い十分。
 師匠である前田SVからは「落ち着いて定石どおり闘えばいけるけど、アイツは女の子からキャーキャー言われるとできもしないことをやってしまうところがある(笑)」と忠告を受けると、所は苦笑いを浮かべつつ「『今度負けたらどうしよう?』という気持ちもあります。(試合の)イメージはできているけれど、思いどおりにいかないのが試合。調子に乗らないように頑張ります(笑)」と打倒・ブラックマンバを誓った。
 また、優勝候補の一角と目されるシャオリンとの対戦が決定した宮田は「今回は総合力で勝負して、9月に出場できるように頑張ります」とコメント。「シャオリン選手は他の柔術家と違ってテイクダウンがうまい。寝技もそうですけど、そこを気を付けたい」とシャオリンのレスリング技術に警戒していることを明かした。


柴田はグレイシー越えに挑戦!

 そして、同会見ではスーパーファイトとして、ハレック・グレイシーvs柴田勝頼、ユン・ドンシクvsベルナール・アッカ、勝村周一朗vsアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラの3試合も発表された。
 柴田の対戦相手、ハレック・グレイシーはホリオン・グレイシーの三男(ちなみに、ホリオンはエリオ・グレイシーの長男)。MMA2戦目でグレイシー第3世代のハレックと対戦することとなった柴田は「(相手に関する)情報があまりないので何とも言えないんですが、精一杯頑張りたいと思います。グレイシーですか? 特に思い入れはないです。『みんな、グレイシーは知っているよな?』程度にしか知りません(笑)」と気負っている様子はなく、「ヤるかヤられるか。殴り倒すか、絞め落とされるかの試合になると思う」と真っ向勝負を宣言した。
 そんな柴田をマンツーマンで指導し、かつてはヒクソン・グレイシーと対戦するなど、グレイシーとは因縁浅からぬ関係だった船木誠勝氏は、記者会見終了後の囲み会見で、「いずれはグレイシーと交差すると思っていたけど、それが2戦目で来るとは思わなかった。だけど、避けては通れない相手。いろんな経験を積んで強くなってほしい」と愛弟子の活躍にエールを贈った。
 また、同じくスーパーファイトで元修斗ライト級王者のノゲイラと対戦する勝村は「大晦日以来で、ケガをしていたんですけど、だいぶ良くなってきました。声をかけてもらったので頑張りたいと思います。相手のノゲイラ選手は、自分も上がっていた修斗で5年もチャンピオンだった偉大な選手。胸を借りるつもりで頑張ります」と意気込みを語った。


7・16ではライトヘビー級Tは行わず

 この日の会見で『OLYMPIA HERO'S 2007 ~ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦~』の決定カードは7試合となったが、最終的には約10試合となる模様。谷川代表は「ギリギリまで準備したいなと思っています。期待してください」とサプライズカードの存在を示唆した。
 また、今大会での開幕が予定されていたライトヘビー級トーナメントに関しては、「海外勢でいい選手が揃ってきましたが、『桜庭選手、秋山選手が出場しないトーナメントに意味はあるのか?』と思いました。秋山選手の『無期限出場停止』処分をどう解決するか決めないといけませんし、そこには桜庭選手の気持ちやスポンサーさんとの調整も必要となります。そういう時期的なことを考えると、7月には間に合わないと。桜庭選手に関しては、連戦が続いているんでコンディションを考えると、出場自体は分かりませんが、トーナメント出場はない。今回は行いませんが、9月からトーナメントを開始する可能性はあります」と谷川代表は語った。
 ここで秋山の『無期限出場停止』処分について前田SVが言及。「気になってよく電話するが、反省しているし、相当苦しんでいるなと感じる。順調に成長してきて、このまま終わらすには惜しい選手。半年が経って、もうそろそろチャンスをあげてもいいと思う。暖かく見守ることも考えてほしいと切に願います」とコメントした。
 開催まであと2週間。ミドル級の強豪が集まったトーナメント開幕戦と、スーパーファイトの数々をぜひ会場で見届けよう!■



»『OLYMPIA HERO'S 2007 ~ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦~』実施概要

会見には、宮田和幸、所英男、勝村周一朗、柴田勝頼が出席

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昨年5月に両者は対戦。その時は所がカウンターのヒザ蹴りを喰らいKO負けしている

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「総合力で勝負する」。優勝候補のシャオリンと対戦することとなった宮田
 photoMMA2戦目の柴田はハレック・グレイシーと対戦。柴田を指導する船木氏は「いずれはグレイシーと交差すると思っていた」とコメント
 photoアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラとの対戦が決定した勝村。「胸を借りるつもりで頑張ります」と意気込んだ



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