ハレック・グレイシー 「(生年月日は?)1985年10月4日。アメリカ生まれのLA育ちだ。柔術は5歳から始め、今年の6月にエリオおじいさんから黒帯をもらった。柔術では50勝7敗の戦績。得意技はチョーク。いつもは家族と練習している。ホイス、ホイラー、グレイシー・アカデミーの生徒とも一緒に練習しているよ。ヒクソンにコーチしてもらったこともある。ヒクソンとは半年前にも一緒に練習しているし、小さい頃にも直接指導を受けたこともある。MMA挑戦は初めて。アカデミーの生徒やコーチとみっちり練習してきた。自信もあるし、試合に向けての準備も万端だ。(MMAの練習は誰と?)コーチやアカデミーの生徒たち、いつものメンバーだよ。(柴田選手の印象は?)非常にタフなプロレスラー。MMAで2勝している選手だと聞いている。試合も見たけど、素晴らしい選手だと思う。(柴田選手の師匠が船木誠勝さんだということは知っていますか?)知っている。船木は素晴らしい選手だし、師匠の名に恥じない闘いを柴田もすると思う。(かつてヒクソン選手は船木選手と闘った経緯があります。因縁を感じますか?)柴田が今回の試合をリベンジマッチと捉えているなら、それに恥じない試合をオレもしたい。(柴田は「殴って勝つ」と言っていますが、ハレック選手は?)自分のバックグラウンドである柔術が得意なので、それで勝つのが理想だね。(将来的に闘ってみたい選手は?)まずは今回のMMA初挑戦にキッチリ勝ちたい。今後のことはそれからだよ。(グレイシー第3世代と呼ばれることについては?)やっと自分の番が来たって感じだよ。プレッシャーにも感じているが、悪い意味ではなく、みんなの期待に応えたいというポジティブな意味で捉えている。(いつかはヒクソンを越えたい?)ヒクソンとホイスはMMAのパイオニア的存在。ヒクソンとホイスのおかげでグレイシー柔術の名が世界に広まった。彼らが達成したものを越えられるかは分からないけど、一つ一つの試合に勝つことでグレイシー柔術の名を広めていきたいとは思う」
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ 「(久々の試合だと思うんですけど、今の気持ちは?)ベストコンディション。みんなを驚かせることができると思う。(試合をしていなかったのは怪我の影響?)過去2年の試合ではヒザの故障に悩んでいて、いいパフォーマンスで闘えることはできなかった。でも、ヒザも治って完璧な練習もできた。明後日の試合を楽しみにしていてほしい。(勝村選手の印象は?)技術に優れていて、スピードもある。経験もあるし"戦士"という印象がある。(勝村選手は『今まで先輩たちが絞め落とされてきたんで、絞め技で勝ちたい』と言っていますが?)かつてジョン・ホーキも『落とす』と言っていたけど、抱え込んで叩き落としてやった。勝村もギロチンに来たら、その時と同じように叩き落としてやるよ」
ブラックマンバ 「(コンディションは?)今までになく絶好調だよ。(新たに取り入れたトレーニングはありますか?)特にないけど、今までにないほど精神的にも肉体的にも調子がいい。巷では『J.Z.が優勝する』とか『シャオリンが優勝する』とか言われているけど、トーナメントを制すのは俺だ!(1回戦の相手がまたも所選手となりましたが?)誰が相手でも勝ち続けるだけ。最終的に勝つのは自分なので、1回戦で負けることになる所は可哀想だ。怪我で試合に出られなかったり、他の仕事でなかなかうまく練習できなかったので、苛立ちを感じていたんだ。その苛立ちを今回のトーナメントに向けての練習にぶつけてきたんだ。(今でも仕事している?)している。刑務所で監視をしているんだ。週4日仕事しているので、週3日しか練習できない。カナダのバンクーバーの近くにある刑務所だ。(暴れる囚人もいる?)そういうことは時々ある。囚人同士の喧嘩があれば仲裁するし、そうならないように監視している。優勝すればスポンサーが付いて仕事をしなくてもファイターとしてトレーニングに集中できるが、今は仕事を続けていかなければいけない状況だ。(会見が終わり)……おい。なんだかんだ言って、君たちは優勝できないと思っているだろ? そうはいかない! 優勝するのはオレだ! 絶対に所を病院送りにしてやる! いいか、分かったか! 絶対に優勝してやる!!」
アンドレ・ジダ 「(今の心境は?)ここに来られて幸せに感じている。全力を尽くすために2ヵ月間練習してきた。いい試合をしたいと思う。(2ヶ月間はどんなトレーニングを?)非常に厳しい練習をしてきた。友人、コーチ、アカデミーの仲間たちがサポートしてきた。打撃から寝技、まんべんなく練習してきた。(直前になって対戦相手が変更になったが?)カルバン対策をしてきたけど、急に変わったのは神様が決めたこと。柔軟に対応していきたいと思う。(ウマハノフ選手についてはどれくらい知っていますか?)相手のビデオを見たけど、レスリングが基本になっていると思う。しかし、グラウンドになったらオレのほうがうまい。グラウンドではオレが上になる。(ヴァンダレイ・シウバ選手やマウリシオ・ショーグン選手たちからアドバイスは?)シウバもショーグンも色々と助言してくれた。2人ともボクを信じてくれているって話してくれたよ。(桜庭選手からアドバイスは?)今回はもらっていないが、ボクにとって大切な友人。ホイスと闘う前にアカデミーに来て一緒に練習した。(頭の3本線は何か意味があるのですか?)この髪型はシウバの真似をしたんだ。彼はボクにとってヒーロー。彼に敬意を表してこの髪型にしたんだ」
ベルナール・アッカ 「(対戦相手が変更になったのはいつ聞きましたか?)昨日です。(今の心境は?)闘いたかったけど……悲しい気持ちです。モチベーションはユン選手に向いていて、1ヵ月半練習してきたので……3日前に変わると、やっぱり違いますね。(相手が変わって練習したことがも無駄になった部分もあった?)元々、誰と闘っても大丈夫なように練習しているんですけど、気持ちの部分ですよね。例えて言うなら、直前になってデートの相手が変わるようなもんですから。LAで(マヌーフと)一緒に練習した楽しい思い出を思うと複雑ですね。彼にはLAでいろいろ教えてもらって、本当によくしてもらいましたから。練習もすごく一生懸命にやっていて、尊敬するファイターです。(一番気を付けている部分は?)そりゃあ、殴られるのを気を付けるしかないでしょ!(笑)。殴る前に殴るしかないですね。逃げられないと思いますしね。逃げないで立ち向かうしかないでしょ。ユンさんとはまたそのうちいつか当たると思う。その日に向けて一生懸命に練習します」
メルヴィン・マヌーフ 「(かなり短時間で複数試合をこなしていますけど、コンディションは大丈夫?)確かにここ6週間で3試合。厳しいスケジュールではあるが、やはりプロとしてファンの前で試合をすることは楽しいし、ファンからエネルギーをもらえるので大丈夫。(対戦相手がなかなか決まらずにイライラした?)対戦相手を考えての練習が行えなかったのは残念。これから短い時間だが、アッカ対策をするつもりだ。まあ、プロの大会ではギリギリまで相手が決まらないこともあるからしょうがないよ。(アッカ選手の印象は?)LAで同じ大会に出場していたので試合は見ていないんだけど、これからビデオで見て、どういう攻め方が一番か考えることにするよ。(LAで一緒に練習したそうですが?)一緒にトレーニングしたが、トレーニングと試合は全然違う。パワーも違えば、動きも違うだろう。トレーニングしたからアイツはこういう選手だと決めつけるのは間違っている。向こうもそう思っているだろう。試合は試合でお互いシリアスな闘いをしたいと思うよ。(アッカ選手は『真正面から殴り合いたい』と言っていたが?)オレも真正面からぶつかっていきたい。受けて立ちたいと思っている」
宮田和幸 「(コンディションは?)いつもどおりで、いい感じです。(重点的に練習してきたことは?)まんべんなくやってきましたけど、寝技はあまりやってこなかったですね。それ以外で勝負しようと思っているので。その代わり、レスリングと打撃を重点的にやってきました。打撃はボクシングの知識もあるキックのコーチに、レスリングは日大レスリング部で練習してきました。(勝利へのイメージは掴めましたか?)イメージはあります。ビデオを一通り見て感じる部分はいくつかありました。(一番気を付けている部分は?)"際"がうまいですよね。上になられることはないと思うんですけど、スイープもうまいんで、上になっても気を抜かないように気を付けたいと思います」
宇野薫 「(順調に仕上がってきていますか?)ベストな状態です。計量も大丈夫です。(永田選手は『宇野選手を目標にしている』と言っていたが?)自分は、自分がチャレンジするつもりでいます。(昨日、永田選手が公開練習を行ったのはご存知ですか?)ネットで拝見しました。(気になりましたか?)ナガタロックを極めている写真があったので、それには気を付けようと思いました(笑)。でも、プロレスの技でも総合格闘技で使える技はありますからね。(須藤元気さんのDVDで、ノーピープルの中で試合をしていましたよね?)もし引退していなかったなら、『試合できたらいいなぁ』と思っていたので光栄です。実際に肌を合わせてみて、『元気くん、まだできるなぁ』と思いましたね。(満足のいく内容でしたか?)真剣に体を作って臨んだので、すごく楽しかったですね。(須藤選手が引退して寂しい思いはありますか?)同じ階級で、みんなライバル意識の中で頑張ってきたので、寂しい気持ちは大きいですね。元気くんがいなくても『HERO'Sは面白い』と言われるように頑張りたいです。(須藤選手から何か託されたメッセージとかはありましたか?)本をサイン入りで贈っていただいたので、それが自分ではエールだと思っています。お互い時間ができて、機会があったら、元気くんなりのトリッキーな技を教えてもらいたいと思います」
柴田勝頼 「コンディションはいいです。(練習は十分にできた?)やるべきことはやっています。(ハレック選手について何か新しい情報は入りましたか?)2歳ほど、さばをよんでいたという情報が(笑)。あまり意味はないんじゃないかなと思いますけどね(笑)。(ハレック選手は5歳から柔術を始めて、今年6月には黒帯を取得しています。そういうキャリアを聞いて思うところは?)いや、キャリアはリングに上がってしまえば関係ない部分もありますからね。(ハレック選手は『柴田が今回の試合をリベンジマッチと捉えているなら、それに恥じない試合をオレもしたい』と言っていましたが?)分かりました!(改めてグレイシーの印象について教えていただけますか?)なんだかんだ言って、プロレスラーとグレイシーは因縁深い関係ですけど、名字がグレイシーとしか思わないんですよ。グレイシーといっても、同じ人間ですからね。ただ、今回の相手が柔術家でよかったなと思う部分はあります。今回の対戦が決まってからいろいろな方と、もちろん柔術家の人とも練習したり、話を聞くことができたんで、柔術家対策ができましたから。すべて吸収していきたいんです。(船木さんから注意されている部分はありますか?)『気を抜くな』と言われますけど、これは当たり前の話。相手が引き込んでから仕掛けてくるトラップに気を付けなければと思います。(船木さんは『柴田には野獣の血が流れている』とおっしゃっていましたが、試合当日は野獣になれそうですか?)野獣になれますね。マングースのように。ねちっこい寝技を仕掛けてくる相手はハブ。そして打撃のできるマングース。ハブvsマングースですね」
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