■“転校生”のような心境ですね

──HERO'Sに電撃参戦。今の心境から教えていただけますか？
ミノワマン　いい環境、いい対戦相手とできるということで、よかったなと思います。
──今までHERO'Sを見たことはありますか？
ミノワマン　テレビでは何度か見たことがあるんですけど、生ではまだないです。
──ミノワマン選手の中でHERO'Sのイメージというのはどういった感じですか？
ミノワマン　……黄色い。黄色いイメージ。マットが黄色いから……って、あれ？　マットって黄色でしたっけ？（笑）。
──すいません、黄色ではないですね（笑）。ちなみに、今まで主戦場にしてきたPRIDEは何色でしょうか？
ミノワマン　PRIDEは青ですね。グローブが青だから、ですね。
──HERO'S参戦発表記者会見の時はとても緊張しているように見受けられたんですが……？
ミノワマン　そうですね。記者会見の時はお会いする人は初めての人ばかりなので、“転校生”のような心境でしたね。
──転校生（笑）。
ミノワマン　ええ（笑）。すごく緊張して、会見前も会見後も前田さんから「そんなに緊張しなくていいよ」って言われました。分かっているんですけど、初めてのスタッフ、というか、周りの人すべてが初対面の人ばかりなのでほんと転校生のような感じです。

■最近はゴルフですね

──HERO'Sはグランドポジションでの顔面・頭部への蹴りが禁止となるなど、PRIDEとではルールが違います。不安はありますか？
ミノワマン　あまり気にならないですね。「間違いないようにしなくては」と思うくらいですね。
──7月23日にはデビュー10周年大会、8月11日にはHEAT。3つともルールが違うわけですけど、ルールへの順応が難しいと思うんですけど？
ミノワマン　そうですねでも、試合を終えてみれば、「いつもやっていることと一緒だったな」と思いますね。
──コンディションの面ではどうですか？　7月、8月、9月と、超ハードスケジュールだと思うんですが？
ミノワマン　全然大丈夫です。ケガもないですし、大丈夫です。
────2004年は7試合、2005試合は6試合、2006年は7試合。試合数がとても多いですよね。
ミノワマン　あまり試合間隔を空けたくないというのと、単純にたくさん試合がしたいんですよね。今年は（昨年大晦日以来）7ヵ月ぶりに試合をして、立て続けに8月、9月とやるんですけど、それはやはりその7ヶ月間の反動でしょうね。試合したい気持ちが「ドカーン！」となったんだと思います。試合感覚という面でも、半年以上空くというのはあまりなかったんですけど、やってみたらあまりいつもと変わらなかったですね。心配はしていたんですけど、すぐに感覚は掴めました。
──ミノワマン選手といえば、我々の度肝を抜く特訓を行うことでも知られているんですけど、最近新たな練習方法はありますか？
ミノワマン　え～と、最近はゴルフですね。
──ゴルフ!?
ミノワマン　具体的にどこが有効ってことは説明できないんですけど、自分に必要なトレーニング方法の一つだなと思っています。コースを回るとかじゃなくて、打つってことですね。打ちっ放しで練習しています。

■桜庭さん、田村さんとは再戦したいです

──HERO'Sデビュー戦の相手がハレック・グレイシー選手に決定しました。ハレック選手の印象を教えてもらえますか？
ミノワマン　闘い方、構えが「ヒクソン・グレイシーと似ている」と言われているように、「ああ、似ているなぁ」と思います。
──一番気を付けなければいけないなと思ったところはどこですか？
ミノワマン　マウントポジション。やっぱりあのポジションを取るのがうまいです。あそこからの攻撃が多いと思うので気を付けなければいけないなと思いました。マウントを取られないことが大事だと思います。
──自分がハレック選手よりも上回っていると思う部分はどこですか？
ミノワマン　……それは言えません。
──対策は立てていますか？
ミノワマン　はい。ちょうど柴田選手との試合をオンエアで見ていたんですけど、いくつかバッと入ってきました。
──具体的には……？
ミノワマン　それも……言えません。
──ミノワマン選手は以前、ハイアン選手と闘っていますが、「グレイシー」という一族についてはどんな印象がありますか？
ミノワマン　「オレはプロレスラーだ！」って思いです。
──それは今までのプロレスラーとグレイシー一族との対戦の歴史を踏まえて……ということですよね？
ミノワマン　そのとおりです！
──HERO'S初参戦ということで、HERO'Sファンにはどういった試合を見せたいと思っていますか？
ミノワマン　リアル・プロレスラーを見せたいです。
──記者会見では「テーマは“ミノワマン第4話・新風の巻”でいきたいと思います」とおっしゃっていましたが、どんな風を吹かせたいと思っていますか？
ミノワマン　格闘技界にとっていい風。ひっくり返るような風。新しくボクを知る人やHERO'Sファンの方に革命が起きるような風。格闘技の楽しさ、プロレスラーとは何かなど、すべてにおいて大きく動かすような風を吹かせたいですね。
──今後も継続的に参戦していこうと考えていますか？
ミノワマン　そうですね。いい環境、いい対戦相手であれば、はい。
──パンクラス時代の先輩・船木選手が7月の横浜大会で復帰宣言をされました。船木選手の復帰についてはどう思われますか？
ミノワマン　ビックリしましたね。あとは、「あっ、やられるんだ！」っていうことと、「復帰してもおかしくないな」ということ。「復帰するんじゃないかな……？」とは思っていました。
──対戦相手として考えてはいませんか？
ミノワマン　自分からは求めないですけど、いい環境、いい状況であれば、それは時の流れに任せて。自分はまだ「（船木と）やりたい」という器ではないと思っています。まず何試合か重ねて、船木さんも復帰されて、ファンの人や関係者の方、すべての方が「見たい」という時になったら、可能性はあるんじゃないですかね。
──今後、HERO'Sで闘ってみたいなと思う選手はいますか？
ミノワマン　皆さんに興味あります。誰というのはないですけど……ただ、桜庭さんと田村さんとは再戦したいですね。
──ミノワマン選手といえば、ジャイアント・シルバ選手やバター・ビーン選手など、体重差を厭わない無差別級での闘いも印象にあります。HERO'Sでもそのような闘いはしていきたいですか？
ミノワマン　やっていきたいですね。HERO'Sさんであれば、そういう体格差のある試合もいい方向に実現していただけると思うので、「誰でもいいです」ということでお任せしたいと思います。
──とても楽しみです！　最後にHERO'Sファンにメッセージをお願いできますか。
ミノワマン　HERO'Sファンの皆様、初めまして、ミノワマンです。ミノワマン第4話“新風の巻”!!　HERO'Sに新しい風を吹かせたいと思います!!■

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