カーン「私の目的は、勝つことだ」

【デニス・カーン】

──コンディションはいかがですか?
カーン とてもいいコンディションだね。
──初めてのHERO'S参戦となります。
カーン 今まで闘ってきたPRIDEとはルールが違う。しかし、私は経験豊富だ。ルールに関しては、特に難しいとか辛いとは感じていない。私にとってファイトは全部同じだ。私の目的は、勝つことだけだから。
──対戦相手の秋山成勲選手の印象を教えてください。
カーン 秋山はとてもレベルの高い柔道出身のファイターだ。しかし、総合格闘技の経験では私のほうが上だ。しっかり準備をして試合に臨みたいね。
──2人とも同じ韓国人の血が流れています。
カーン 試合は一ファイター同士が闘うものだ。国や文化は、そんなに重要なものではないよ。
──勝算は何%ですか?
カーン 分からない。特に気にしていないね。ただ勝ちたいだけだ。
──普段も弟さんと一緒に練習するんですか?
カーン カナダでも韓国でも、弟といつも一緒に練習するんだ。弟とのスパーリングは最高だよ。


ユン「前を向いて闘うだけだよ」

【ユン・ドンシク】

──今日は何%の練習ですか?
ユン 全力の80〜90%ぐらいの力で練習したよ。重要な技術は見せなかった。
──今回の一戦に向け、どんな技術を集中的に練習しましたか?
ユン すべての技をバランスよく練習したよ。特に変わった練習はしなかったね。
──打撃はうまくなりましたか?
ユン 打撃はもっとやらなければとは思うが、思うようにはいかないね。でも、打撃に関しては、段々うまくなっていると感じているよ。
──今回はどんな作戦で試合に臨みますか?
ユン 特に作戦はない。後ろを向かないで、前を向いて闘うだけだよ。その意志が、自分の技術につながると思う。
──対戦相手のファビオ・シウバ選手の印象を教えてください。
ユン 特に意識はしていない。試合映像も見ていない。だって、すごい勢いのある試合を見ると、怖いじゃないか(笑)。相手の勝った試合は見ないんだよ。(クイントン・"ランペイジ"・)ジャクソン戦の時も彼が負けた試合映像だけ見たし、メルヴィン(・マヌーフ)の時もそうだった。
──今日一緒に練習されていたイ・テヒョン選手に何かアドバイスはありますか?
ユン 打撃の練習をたくさんしたほうがいいね。打撃への恐怖心をなくすんだ。それは短期間に成し遂げられるものではない。たくさんの練習が必要だね。
──ユン選手は打撃に恐れはないですか?
ユン 今は怖くない。殴ってきたら殴り返せばいい。殴られてもまた立ち直ればいいんだ。
──母国・韓国での試合ということでプレッシャーはないですか?
ユン もちろんプレッシャーは感じている。しかし、たくさんの応援をいただいているので力にもなっている。
──HERO'Sに進出して成長しているように感じますが?
ユン 経験が一番重要だ。練習と実戦は違う。スパーリングの時には思いっきり闘えない。思いっきり闘うことができるのはリングの上だけだ。だから、実戦経験が増えれば増えるほど成長していくと思う。


「吉田さんにはとても助けてもらった」

【イ・テヒョン選手】

──試合から遠ざかっていたこの一年間は何を補強してきましたか?
イ 体力と打撃だね。ロシアから帰ってきて体力が付いたのを感じた。帰ってきてからは、技術的な部分に力を入れて練習したよ。
──打撃を主な武器として使うんですか?
イ すべての技が必要になると思うが、主に打撃中心でやっていきたい。
──ちょっと痩せたましたね。
イ やはり他国での生活は苦労の日々だったのかな?(笑)。体重もだいぶ減ったし、今回の出場が決まってからは、意思を固める意味で、ヒゲも剃っていない。
──今回の一戦には自信ある?
イ 格闘技を始めた頃は、世間知らずの自信だった。だが、今はそれとは違う自信がある。
──ロシアでエメリヤーエンコ・ヒョードル選手と一緒に練習したそうですね。
イ 彼に「打撃はバランスが大事だ」ということを学んだ。「試合というのは、最初から最後までバランスとの闘いだ」と言っていたんだ。シルムとは違うバランス力を補うのが大事だと言ってくれた。
──シルムの仲間、チェ・ホンマン選手とは連絡を取り合っているんですか?
イ メッセンジャーとかで連絡したりしたが、最近はあまりしてないね。
──必殺技は身に付けましたか?
イ 特に必殺技はないが、打撃に対しての恐れはほとんどない。殴られてみたら分かってきた。練習中にもたくさん殴られたからね。
──日本では吉田秀彦選手と練習したそうですね。
イ 吉田さんにはとても助けてもらった。私の弱いところをたくさん教えてくれたよ。
──今回の試合の意味というのは?
イ 最初の試合の時は、注目されていたのにもかかわらず、結果を出せなかった自分にがっかりだった。今回は自分との闘いだと思う。1年以上一所懸命に練習してきたんだ。最善を尽くして闘いたいね。■

 

»『OLYMPIA HERO'S KOREA 2007』実施概要

まずは3分1Rの打撃スパーリングを行ったデニス・カーン。切れ味鋭い打撃を繰り出していた


続いては3分1Rの寝技スパー。下からの三角絞めをグサリ!


左がスパーリングパートナーを務めたデニス・カーンの実弟
ユン・ドンシクは2分2Rのスパーリングを披露。相手が前に出るタイミングでカウンターのローキックをズバリ!
やはり韓国大会に出場するキム・デウォン(右)とスパーリングを行った
シャドー、パウンド、ミット打ち、グラップリングのスパーリングをそれぞれ3分間ずつ行ったイ・テヒョン

Copyright (C) 2007 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2007 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。