チョン・ヨンスCEO「HERO'Sも韓国で必ずブレイクする」

 先月の9・29『K-1 WORLD GP 2007 開幕戦』に続き、HERO'Sも満を持して2年振りに韓国に再上陸。谷川貞治FEG代表は「韓国ではK-1が凄い人気ですっかりメジャーとなり嬉しく思っているが、HERO'Sは韓国のファイターが多数出場することができる総合ルールのイベント。今後、韓国でも人気がどんどん高まっていくと思う」と、今大会を足掛かりにHERO'Sを韓国でブレイクさせることに自信を見せた。また、「K-1同様、世界中からトップファイターが集まった。メインカードのデニス・カーンvs秋山成勲戦は日本のファンも羨ましく思っているほど。それに寝技のスペシャリストであるマルセロ・ガルシアも遂にMMAデビューということで、イベントの内容にも自信があります。期待してください」と今大会の成功を誓った。
 そして今大会の主催者であるFEG KOREAのCEOであるチョン・ヨンス氏も「韓国でのHERO'Sは今回で二回目ですが、我々が主催するイベントとしては初となる。今大会も前回と同じく韓国のファイターと世界のトップファイターの対決という図式のマッチメイクが多いが、それは意図的に作ったものではなくそれだけ韓国人ファイターのレベルが上がった証拠。すでに韓国ではK-1が多数のファンを確保しているが、今後HERO'Sも必ずブレイクすることになるでしょう」と韓国人ファイターの目覚ましい成長と韓国現地でのMMA人気の盛り上がりに目を細めた。
 これにはHERO'Sスーパーバイザー・前田日明も、「この大会で韓国でのMMA人気の第一波がきたと確信している。韓国には世界のトップファイターになり得る選手がたくさんいる。新たな総合格闘技の歴史スタートにどうぞご期待ください」と同調した。


カーンと秋山、2度目の対峙は静かなムードに

 試合2日前である今日、対戦相手と初めて顔を合わせる選手も多く、主役である出場ファイター達も早くも臨戦態勢の状態。なかでも、セミファイナルでユン・ドンシクと激突するシュートボクセアカデミーのファビオ・シウバは今回も凄まじい“メンチ切り”を敢行。ユンに鼻をこすりつけんばかりの至近距離から睨みつけ、会見場が騒然とした空気に包まれた。これにはユンも「私は目で闘うパフォーマンスが好きではない。できるなら避けたかったが、どうにもお好きなようで(笑)」と不快感を露にした。
 そしてメインイベントに登場するデニス・カーンと秋山成勲の両雄も、改めて互いの目と目と合わせた。10月1日に行われた韓国での記者会見ですでに対面は済ませている2人だが(その時は対戦カード発表前)、カーンは秋山を「実力のある選手で好勝負を期待している」と評価。秋山も「今、再び目の前で見ても素晴らしい選手だと思います。試合を楽しみにしています」とカーンに賛辞を贈った。注目の一戦であることに反して、両者とも静かなムードを漂わせた。
 会見終了後の囲み会見で谷川代表は、「秋山選手がちょっと緊張しているように感じた」と会見時の秋山の心理状態を分析する。「しかし、今回は秋山選手にとってチャンスなのだから、腹をきめてハートの闘いをしてほしい。カーンは確かに強いですが、勝ち負けよりも何を見せるかです。本人がそれをわかってればいいんですが、わかっていなければファンの批判はこれからも続くでしょうね」と、再起を賭けた大一番に臨む秋山に最後のエールを贈った。
 果たして、秋山は自身が指名した強豪デニス・カーンを相手に“魂の闘い”を見せることができるのか? 注目の一戦のゴングは、もうそこまで迫っている!■

 

 

>>選手のコメント

»『OLYMPIA HERO'S KOREA 2007』実施概要

試合を2日後に控え、遂に対峙したデニス・カーンと秋山成勲


会見にはオープニングファイトに出場する外岡真徳を除く全選手が出席。決戦への意気込みを語った


壇上が上がる前から目をギラつかせていたファビオ・シウバは、ユン・ドンシクが眼前まで迫ると凄まじい“メンチ切り”! 最初は苦笑いを浮かべていたユンだったが、だんだんと険しい表情に


登壇時に行われた記念撮影での一コマ。静かながらも緊張感溢れる視殺戦だった
会見終了後に囲み取材に応じる谷川代表。「腹をきめてハートの闘いをしてほしい」と秋山に期待を寄せた


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