谷川代表「KID選手も危ない試合になると思います」

 山本“KID”徳郁の4年連続4度目となる大晦日『Dynamite!!』への出場が決定! 対戦相手は、組技最強を決める大会『アブダビ・コンバット』の今年度王者、ハニ・ヤヒーラだ。
 会見に出席した谷川代表は、KIDの相手がヤヒーラとなった経緯について、「KID選手は、これまで70kg級で闘ってきましたが、今年からは61〜62kgを開拓し軽量級の面白さを広めていきたいということで、9月にはビビアーノ・フェルナンデス選手とスピーディないい試合を見せてくれました。そして、大晦日に関しましても、KID選手から『適正体重で強い選手と闘いたい』との要望を受けました。しかし、世界的にこの階級はまだ開拓されていないこともあり、KID選手以上の選手はいない状況なんですね。アメリカではWECという軽量級の大会があるんですが、そこのバンタム級(61kg以下)王者であるチェイス・ビービ選手に当たってみたんですけど、WECのチャンピオンということもあり、引っ張り出すことはできませんでした。では、その次に強い選手ということで、KID選手の対戦相手には、そのビービ選手とWECの王座決定戦(今年9月)で惜しくも判定で敗れているハニ・ヤヒーラ選手に決定しました」と説明。
 ヤヒーラは今年5月に行われた『アブダビ・コンバット』66.9kg級で優勝。決勝戦では6年間無敗だった柔術家レオナルド・ヴィエイラから一本勝ちを収めるなど、世界トップレベルのグラウンドテクニックを披露した。HERO'Sにも参戦経験があり、HERO'Sでの戦績は2勝1敗。現在はWECを主戦場とし、現在バンタム級の1位にランクされる強豪柔術家だ。
 谷川代表も「ヤヒーラ選手は、ヴィエイラ選手だけでなくギルバート・メレンデス選手からもタップを奪ったことがあります。世界中を探しても、KID選手の相手となるのは、ビービ選手を除けばヤヒーラ選手だけでしょう」とヤヒーラを評価。「KID選手も危ない試合になると思います」と予想した。


KID「柔術家はやりにくいんですよね(苦笑)」

 そのヤヒーラを迎え撃つKIDは、「ねちっこい寝技をする選手だなと。ビデオを見たんですけど、この前の相手(ビビアーノ)とは違ったタイプの寝技をする選手だと思いました。まあ、61kgが彼のベストの体重だと思うし、お互いベストで闘えると思います」と、やはりヤヒーラの寝技に警戒。「柔術家はやりにくいんですよね(苦笑)。打ちに行けばテイクダウンを狙ってくるし、相手が打ってきてこっちが返そうとしたらまたテイクダウンを狙ってくる。前回は1週間くらいしか寝技の練習をしなかったけど、今回は1ヵ月くらいみっちりやろうかなと。ウチのジムの連中に交代交代で相手になってもらおうかなと思っています」と、寝技特訓を行うことを明らかにした。
 さらにKIDは、かつての練習仲間で、『アブダビ・コンバット』でヤヒーラに敗れたものの判定にまでもつれ込んだバレット・ヨシダが12月に日本の格闘技イベントに出場することを報道陣から聞きつけると、「それはちょっと捕まえに行かないとね(笑)」と、ヤヒーラ対策のトレーニングパートナーとして抜擢することを予告した。
 2戦連続で強豪柔術家と対戦することとなったKID。記者からの「危ない相手だと思うか?」との質問に「そうっすね」と返しつつも、「……けど、なんとかなるかな(笑)」と余裕の笑顔を見せる場面もあった。大晦日、KIDの豪快なKO勝利に期待しよう!■

 

»『FieLDS K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』実施概要
»
»プロフィール:山本“KID”徳郁
»プロフィール:ハニ・ヤヒーラ

12・31『FieLDS K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』京セラドーム大阪大会でハニ・ヤヒーラとの対戦が決定した山本“KID” 徳郁


谷川代表も「KID選手も危ない試合になると思います」とヤヒーラを評価


KIDはヤヒーラの印象について「ねちっこい寝技をする選手だなと。この前の相手(ビビアーノ)とは違ったタイプの寝技をする選手」とコメント


カメラマンのカメラを手に取り真剣な顔つきでファインダーを覗き込むKID。最近、お子さんを撮影しているうちに、カメラに興味を覚えたという

Copyright (C) 2007 HERO-S Mail to:
Copyright (C) 2007 G.T.Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。