■桜庭が計量を大幅にオーバー

　大会前日の朝10時半、格闘技界を代表するスター選手たちが、続々と会場に集まってくる。魔裟斗、山本"KID"徳郁、桜庭和志、船木誠勝、田村潔司、所英男…計量が必要な選手は、次々と現れた。さすがは、『Dynamite!!』だけに、超豪華な顔ぶれだ。
　ハニ・ヤヒーラとヨアキム・ハンセン、西島洋介が計量をオーバーしたものの、選手は見事に鍛え上げられた肉体をみせつつ、クリアしていく。そんななか、会場に笑い声が響いたのは、桜庭が計量器に上がったときだった。85kg契約の計量結果は、86.7kg。なんと1.7kgオーバーだ。だが、ジャージを脱ぐと、見覚えのある器具が体に装着されている。
　そう。公開練習のときにつけていた、あの『Dynamite!!』養成ギプスだ。ニコニコと笑いながら、パチン、パチンと『Dynamite!!』養成ギプスを外す。そして、腕をブルンブルンと振り、スピードが速くなったことを猛烈アピール。もう一度、秤に乗ると、83.1kgで軽くクリアした。
　一方の船木は、表情を変えずに淡々と84.1kgでパス。公開練習と同じように、二人の計量は静と動の対照的なものとなった。

■モノホンのギプスに船木が驚愕

　桜庭のパフォーマンス（？）は、計量だけでは終わらなかった。続いて行われた記者会見に登壇した桜庭は、船木の横に並び、カメラマンの前でポーズ。ん…なんかおかしいぞ。よく見れば、スーツの下から腕に何やら見たことがある物体がのぞいている。
　黒いバネが拳まで伸びている…、間違いない。またしても、『Dynamite!!』養成ギプスだ。記者に、その『Dynamite!!』養成ギプスを発見された桜庭は、「ああ、ギプスは今もしていますし、明日もすると思います。入場までつけるかは分かりませんけど…」とニッコリ。どうやら、「一日中、つけとれ!!」と命令された頑固親父の言いつけを頑なに守っているようだ。
　それまで、あまり表情を変えなかった船木だが、このギプスを横目でみて「ビックリしました。スポーツ新聞で見て、驚きましたから。できれば、あれをつけたまま試合をしてもらいたいですね」と口元を緩めた。そして、「ギプスをとったあとのスピードに気をつけたい」とコメント。どうやら船木は、桜庭のペースにあえて乗ることを選択したようだ。

■ホンマンが勝ったら凱旋パレード!?

　　桜庭が話題を振りまき、記者会見は無事（？）に終了。やっぱり桜庭は、『Dynamite!!』の主役を奪いそうな気配がプンプンしている。いよいよ明日の開催に迫ったが、桜庭VS船木のレジェンド対決、KID、魔裟斗、武蔵、ミノワマンらの活躍、ボブ・サップVSボビー・オロゴン、メルヴィン・マヌーフVS西島洋介…、そしてK-1甲子園の行方と、注目のカードがズラリと並ぶ『Dynamite!!』。
　FEGの谷川貞治代表取締役は、「サクちゃんと船木さんは、いろいろと入場を考えているみたいで、楽しみにしてください。あとは、『やれんのか！』に参戦するチェ・ホンマン選手と秋山選手、チョン・ブギョン選手に頑張ってもらいたいですね。ホンマン選手が、もしもヒョードル選手に勝ったら、特別ボーナスも考えますし、韓国で勝利の凱旋パレードもやってみたい」と仰天のプランをぶち上げた。
　今年も打倒紅白がテーマになるが、平均視聴率の目標は21％だという。昨年の平均視聴率は19％、過去最高が20.2％だったことを考えても、不可能な数字ではない。
　なお、『Dynamite!!』の大会の模様は、大会当日の31日、TBS系列28局ネットで18時から23時34分まで放映される。そして『Dynamite!!』協力試合として、ヒョードルVSホンマン、三崎和雄VS秋山成勲、青木信也VSチョン・ブギョンの試合も会場のビジョン＆テレビで放映されることが決定している。
　また、気になる『Dynamite!!』のチケットだが、午後12時より当日券売場にて全席種の発売をスタート。大連立で大晦日は大興奮しよう!!■

>>選手のコメント

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