第11試合◎ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝
総合格闘技ルール/5分2R延長1R
2R4分04秒、TKO ※レフェリーストップ

山本“KID”徳郁

(日本/KILLER BEE)
vs ×
宇野薫

(日本/和術慧舟會東京本部)

試合内容

今大会の最終試合は、KIDvs宇野という大物対決。決勝進出を争うにふさわしい一戦だ。卓越した宇野の組み技と、強力なKIDの打撃。予測不可能な大一番を制すのは“神の子”か“プリンス”か!?
試合が始まると、まずはKIDが右フックを思い切り強振。その後も力のこもったパンチ、蹴りを放っていくが、宇野もうまく距離を取ってかわし、コンパクトなパンチ連打やボディへのストレートを放っていく。途中、KIDのヒザがローブローに入って試合が中断する場面もあったが、再開後もKIDがパンチ、宇野がローキックと緊張感あふれる攻防が続く。
2Rに入ると、宇野もパンチを積極的に放ち、間合いを詰めていく。当然、KIDもパンチで応戦。テンポの早い展開となる。距離を詰めた宇野はグラウンドに持ち込もうと組み付くが、KIDはこれを突き放して打撃戦をキープ。シャープなジャブをヒットさせ、さらに離れ際に右フックを放つと、これで宇野が左目尻から出血。長時間のドクターチェックの後、試合は再開され、KIDがタックルをディフェンスしてパンチ。宇野はローキックから組み付くことに成功するが、ここで再び宇野が大量出血。レフェリーが試合をストップし、TKOでKIDが勝利。この結果により、12.31『Dynamite!!』での須藤vsKID戦が決定した。

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コメント
山本“KID”徳郁
「満足はしてないけど、宇野さんと拳を交えられて満足してます。(パンチの手応えは?)手応えはあったけど、アゴに入ってなかったから。でも、どっちにしろ、勝っていた。アゴに入ってればノックアウトだし、あそこに入ったから切れた。(レスリングの特訓をしたというが、ボクシングスタイルの試合だったことについては?)レスリングっていうのは、倒すだけじゃなく、倒されないっていうのもあるから。(宇野戦に関しては?)1Rに倒されちゃったけど、思い通り。(猪木・アリ状態で深追いせずにスタンドに戻ったが?)立ちのほうが確実だと思ったから。勝ちに拘ったわけじゃないけど、まず決勝まで行こうと思ったし。(元気との決勝戦は?)問題ないと思います。寝技はあっちが上手いし、ガンガンぶっ倒されない練習をしようと思います」
 
宇野薫
「(試合を終えての感想は?)楽しかったです。(所戦は?)勢いもあって警戒していたし、その分の練習の成果を出せればと。(KID戦は?)ストレートに殴りにきてくれて、変な小細工もしてこないし、ぶつかりにいっちゃいましたね。凄く楽しかったです。試合中に笑っちゃったと思うんですけど。(1試合目は裸足で、2試合目はシューズを履いていたが?)いろいろ考えた中の作戦です。山本選手は打撃でくると思いましたんで。記者会見の時に山本選手を味わいたいって言ったと思うんですけど、どういう選手かなと思っていました。逆に僕は胸を借りるつもりでいきました。パンチで切れたところにも、強さが表れていると思います。セコンドに総合をやってくださいって言われたんですけど、殴りにいっちゃいましたね。僕の中での山本KID選手というのは、同じ横浜の高校で僕は横浜高校、彼は桐蔭学園だったと思うんですけど、1年生から強くて、いつか当たると思っていたというか、その運命が今日だったんじゃないかと思います。KIDも知っててくれて、嬉しかったです。(再戦は?)僕は負けたので、言う権利はないです。年末までに出るチャンスがあれば試合をしたいです。やっぱり、決勝は山本選手に頑張ってもらいたいですね」
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