| 「WAKASHOYO選手と浜中選手は、あっという間に終わった試合でしたが、浜中選手に可能性を感じました。今後が楽しみです。
アントニオ・シウバ選手が、思った以上にグラウンドのパンチが強かった。あの体格にしては、タックルも速かった。ボブ・サップ危うし。TO BE CONTINUEDっていう展開になるかな(笑)。彼は全勝ですからね。自分の腕一本で、家族を養っていこうというハングリー精神が旺盛な選手なので。たぶん、アメリカで行なわれることになると思うんですけど、スーパーヘビー級のトーナメントに出したい。130kg以上のハイレベルな選手を出して、本当の意味での怪獣トーナメントをやりたいです。先日、ラスベガスで発表したWWEのブロック・レスナーなども出して。アメリカには、彼を中心として何人かアメリカ人のスター選手を考えています。優秀な人材を抑えておりますので、いずれ日本で見ることにもなると思います。
曙選手は、彼のスタミナのなさが出ましたね。ロープでどうしても休んでしまって、テイクダウンまで持っていけない。彼が現役としてやるには、今のコンディションでは難しいと思う。アメリカで大きなチャンスが始まりますので、今のうちにアメリカでも成功するつもりで新しい気持ちで頑張ってほしい。
中原君は初めて試合を見たんですけど、反応がよくてセンスもあったんですけど、序盤の鍔迫り合いから徐々に押されだして、少しずつリズムを取られて押し込まれてしまったという感じがしましたね。2人の間に、それほど差はないように感じました。精神的なプレッシャーによる負けか、コンディション調整の失敗なのかは分からないけど、実力は変わらないと感じました。
ヤヒーラ選手はヒクソンの弟子というだけあって、うまく隙を突いてきた。上山君も最初はピンチを迎えていたけど、時間が経つにつれて対応していた。個人的には、延長でもおかしくなかった試合です。
門馬君は、減量で体に粘りがないように見えました。本来の体重で見たい試合でしたね。下から仕掛けているのを見て、『D.O.G』で無敗なのが納得できました。レフェリーストップでしたが、個人的にはもうちょっとやらせてもよかったかなと感じました。カルバン選手はダッシュ力のある選手ですね。今日は、あまりグラウンドでの見所はなかったですけど、落ち着いてやっていた。安定感というのが、たしかにありましたか。
所君は気負いすぎて、ノーフェイントでヒザを合わされてしまった。これは総合をやるうえでの、完璧なミステイク。ああいう選手にフェイントをかけないのは、雑もいいところ。今までにないくらいコンディションがよかったので、それにつられて入ってしまったように見えました。マンバ選手は完璧なカウンター。たいしたものです。外国人のなかでも、あれだけしなやかな打撃を打つ選手はひさびさ。今後、彼がどうやって闘うのか楽しみ。総合の技術は全くみられなかったけど、彼の体の柔らかさを見るにつけ、下からでも大変そうだなと感じました。
宇野君の冷静さに、ローセン選手はまんまと引っかかりました。でもローセン選手は、なぜ経験がないのにここまでできるんだろうと驚きました。生まれながらの格闘センスが抜群です。ストライカーが今日のような試合で負けたら、大抵は仕方がないといった顔をする。でも、彼は本気で悔しがっていた。今後に期待します。宇野君が、なぜ安定した結果を残せるのかということが分かったような感じでした。着実に、理詰めでやっていく。頼もしいし、キャリア・場数がありますよ。いろいろなタイプとやっているから。元気君とああいう試合をしたローセン選手が相手だったら、普通だったら嫌がるんだけど、彼は早めに潰しておきたかったんだと思う。それが、彼の懐の深さになっているのかな。
永田君は、ちょっと固かった。秋山君は、試合ごとに余計な力が抜けてふてぶてしくなっている。試合ごとに柔道の技術を活かして総合に対応している。間合いがいいし、見切りもいい。これからも成長してほしい。
山本君と宮田君の試合が終わった時は漫画みたいだと思ったけど、よく考えたら山本君の頭脳プレイですね。彼は試合前からパンチで倒す、五輪選手を倒したいと言っておいてから、いきなり飛び上がった。宮本武蔵と佐々木小次郎のように、試合の前から心理戦だったんだなと。山本君にとっても、宮田君は長引くと厄介な相手だった。そこで、彼は冷静になった。ああいう選手は、冷静になるほどとてつもない力を発揮する。会見の時から、試合は始まっていた。ただのサラブレッドじゃなく、頭もいい。でも、まじめな子にはできない試合をしましたね」■
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