第3試合
1R10分、2R5分

2R 判定2-1


瀧本誠

(日本/吉田道場)
vs ×
ムリーロ・ブスタマンチ

(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

試合内容

第3試合はハイレベルなグラップラー同士の対戦だ。瀧本誠はシドニー五輪の柔道金メダリスト。プロデビュー後もセンスあふれる試合ぶりで通をうならせている。対するは柔術界のビッグネームにしてブラジリアン・トップチームのリーダー格であるムリーロ・ブスタマンチ。グラウンドのテクニックにおいては世界最高峰といっていい。「僕は胸を借りる立場」という瀧本に対し、ブスタマンチは「これは柔術と柔道の闘いだ!」と対抗意識満々。熾烈なグラウンドの攻防を制するのは……?
1R、インローを放つ瀧本に対し、ブスタマンチは組み付いてコーナーへ押し込んでいく。だが差し合いの中でブスタマンチがロープを掴み、イエローカードが提示される。再開後、ブスタマンチはパンチを連打。瀧本もパンチを返し、打ち合いの様相へ。そこから組み付いたブスタマンチはテイクダウンし、腕十字を仕掛ける。瀧本はしっかりクラッチして脱出し上になるが、ブスタマンチは手で足を刈ってまたも上になる。しかし、今度は瀧本がリバーサルに成功、試合は予想通り一進一退の寝技の攻防に。ブスタマンチが下から十字を仕掛ければ瀧本は足関節を狙い、これを抜けてマウントを取ったブスタマンチは、そこからバックへ。立ち上がって投げを狙った瀧本だが、ブスタマンチはこれを潰し、上からパウンド、そしてサイドポジション、バックへと移行。瀧本は前に落として脱出するが、ブスタマンチも足関節。上をキープし、またもマウント、バック。そこから立ち上がると、今度はパンチの打ち合い。だが瀧本は足を滑らせてしまい、ブスタマンチはハーフマウント。ここでブスタマンチが立ち上がり、ブレイク。瀧本はパンチをヒットさせるが、ブスタマンチも左フックを決め、そこからテイクダウン。瀧本にやや疲れが見える中、1Rが終了。
2R、スタンドでパンチを打っていく両者。ブスタマンチは瀧本の内股を潰して上になる。ブレイク後、瀧本はパンチで前進。ブスタマンチも打ち返すが、瀧本の左フックでダウン! パウンドを連打し、サイドポジションからボディにヒザを蹴っていく瀧本に大コールが発生。さらに瀧本は相手の腕を殺してコツコツとパンチを連打していく。だがこの攻撃をしのいだブスタマンチはガードポジションを取ると、下から腕十字。そのままバックを取ってパンチを連打したところで試合終了。1Rはブスタマンチ、2Rは瀧本と攻守が入れ替わった試合の判定は……2-1で瀧本! 瀧本が総合格闘技の大ベテランから金星を挙げた。■


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コメント
瀧本誠のコメント
──試合を終えての感想は?
瀧本 疲れました。
──相手選手の感想は?
瀧本 UFCでもチャンピオンになってる選手ですし、胸を借りるつもりでぶつかっていきました。
──作戦は?
瀧本 特に考えてなかったです。ぶつかっていっただけです。
──打撃で勝負する場面が多く見られましたが、それは始めからの作戦ではないということですか?
瀧本 寝技の強い選手なので、寝技ではいけないなと思ってました。
──左の拳を冷やされてますが?
瀧本 まあ、気がついたら腫れてたんで。
──試合を決めたのは左フックだったと思うんですが、感触は覚えてますか?
瀧本 覚えてないです。
──気づいたら倒れてた?
瀧本 そうですね。
──そこで勝ちを確信しましたか?
瀧本 あの流れでパウンドにいって決められればよかったんですが、経験のある選手なので、そうもいかなかったです。
──危ない場面はありましたか?
瀧本 僕のほうが息が上がってたんでその面では危なかったですね。
──総合の試合で今、2連勝中ですが、手応えは?
瀧本 石井(大輔)コーチが入ってきたりして、選手みんなの気持ちが変わってきてます。みんなが頑張っていこうという雰囲気だったので勝ててよかったです。
──柔道家vs柔術家ということで意識はされましたか?
瀧本 してません。1人の選手として見てました。
──この1年はどうでしたか?
瀧本 格闘技界の再編、再編で政治みたいになってしまって、プロとしては試合ができずに微妙でしたが、僕個人としては2回勝ったので、まあまあの年ですね。
──まだ、まあまあですか?
瀧本 柔道以降、あまり満足いく試合をしていないので、まあまあですね。
──どうすれば満足できそうですか?
瀧本 自分の予想というか、思い通りいけばいいですけど、相手のいることなのでなかなかそうもいかないですよね。満足したら終わりだと思ってるので満足しないように(笑)。
ムリーロ・ブスタマンチのコメント
──試合の感想は?
ブスタマンチ 瀧本は非常に素晴らしかったです。賞賛に値するのはもちろん、彼は私をダウンさせましたし、パンチで応戦しようとしていましたからね。結果、私がグラウンドに持っていって、判定に持ち込もうとしなかった、その判断が裏目に出ました。
──いつも以上にアグレッシブな印象を受けたんですが、試合中の判断ですか?
ブスタマンチ 確かに自信を持って試合に臨みました。そして、日本のファンを喜ばせることを一番に考えていました。2ラウンド目までいい試合展開で運べましたが、最終的にKOを目指したかったんです。あと、瀧本が非常にいいパンチを持ってました。でも、私はこのリスクを負ったことを後悔していません。
 
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